圧着ハガキのQ&A

圧着ハガキでよく質問されることをQ&A形式でまとめました。

(圧着ハガキ・圧着DMの全体感は、圧着ハガキ印刷・圧着DM印刷 デザインから発送まで一括対応を参照)

Q:圧着ハガキって何ですか?

A:用紙へ印刷した後、圧着したい面に専用の糊やニス等を塗布し、折って熱や圧力をかけることによって圧着面を全面密着させたものです。2つ折りのV型、Z折りのZ型・返信はがき付きの往復型など、用途に合わせた形状・圧着方法があります。

圧着ハガキの形状

・V型:一般的な圧着ハガキです。作成コスト・郵送費が安く、通常のはがきと比較して2倍の情報量があります。
・Z型:通常の3倍の情報量があり、郵便料金は通常はがきと同じです。V型より製造コストがかかります。
・往復:上記のV型に返信はがきが繋がった形状で、返信を期待した案内などに利用されます。往信・返信両方の料金が差出時に発生しますが、私製はがきについては返信面を料金受取人払にし、返信の郵送料を受取人(往復はがきを出した人)が支払う形にすることがほとんどです。

圧着ハガキの圧着方法

・糊圧着:圧着強度が強くコストが安価です。秘匿通知・大ロットに向いています。自然由来の原材料を使用しますので、環境負荷が低い圧着方法です。
・ニス圧着:光沢があり滑らかに開きます。写真映えが良いのでセール通知や商品案内などに向いてます。
・PP圧着:光沢・強度があり用紙を選ばない利便性があります。日程・コストがかかるのがネックです。

Q:圧着ハガキのメリットは何ですか?

A:情報量・郵送コスト面に優れており、通常のはがきの2~3倍の情報量を持ちながら、通常のハガキと同じ料金で送ることが出来ます。また、圧着して中面を隠すことが出来るので、第三者に見られたくない秘匿情報を送付したい場合に活用できます。中身が隠されていることで、中を見てみたいという心理効果が働き、開封率UPに繋がる効果も期待できます。

投函までのスピード感・安全性に優れるため、封入・封緘などの作業が無く、封筒と中身のマッチングトラブルがありません。

Q:圧着ハガキの作成にはどのような注意点がありますか?

A:郵便はがきの料金で送るためには、郵便はがきの条件を満たす必要があります。様々な条件がありますが、ここでは用紙の選定など印刷に関わる重量・寸法と、圧着ハガキの本体と表記について取り上げます。

郵便規定・寸法と重量

重量 最大寸法 最小寸法

 重量最大寸法最小寸法
V型・Z型2~6gT154×Y107mmT140×Y90mm
往復型4~12gT154×Y①107+Y②107mmT140×Y①90+Y②90mm

※Y①返信部下辺・Y②往信部下辺 ①②の長さを揃え、折り目が右側になるよう折り合わせます。
※往復型は返信ハガキ単体で2~6gの条件を満たす必要があります。

郵便規定・本体と表記

郵便はがきには本体である面の上部、もしくは左中央部に「郵便はがき」もしくは「POST CARD」と表記を入れる必要があります。圧着ハガキは複数の面を持っており、本体+添付物といった捉え方になります。本体へのカット加工は原則出来ません。

・【V型】2面のうち面積の大きい方が本体になります。縦型・横型があり表記の位置も変わります。
・【Z型】3面のうち中央が本体になります。折り方向は固定になります。
・【往復】3面のうち本体は2つです。中央表に往信宛名面、その右側が返信裏面になります。往信・返信の宛名面それぞれに
「郵便往復はがき【往信】」「郵便往復はがき【返信】」の表記が必要です。

Q:重量を超えてしまうのですが?

A:条件を満たした郵便物は、日本郵便が定める「第二種郵便物」に該当し、郵便はがきの料金で郵送する事ができます。この規格から外れてしまう場合は「第一種郵便物」となり、手紙・封書として郵送料を多めに払う必要があります。ニスやPPの重さ、宛名ラベルなど用紙以外の重量が加味されるものですので、ゆとりを持っての作成を推奨いたします。

Q:水に濡れて破けてしまいませんか?

A:水に濡れると用紙が脆くなり、圧着剤の剥離強度に負けて紙が破れてしまいます。圧着剤自体が使えなくなってしまう訳ではなく、乾かすと紙の強度が戻り、再度開封することが出来るようになります。完全に防ぐことは出来ませんが、圧着はがき自体に
「水濡れ時は十分に乾燥させてからご開封ください」など注意事項を明記することで、開封トラブルを軽減することが出来ます。

Q:用紙は選べますか?

A:塗布した糊やニスなどが、紙や印刷にダメージを与えずきれいに剥離されるものが圧着ハガキの適性用紙となります。用紙の圧着適性については使用する圧着剤ごとに異なります。

推奨用紙は以下の3つとなります。

圧着方法推奨用紙
糊圧着ユーライト/A2マット全般可
ニス圧着ミューコートネオス/ミューマット限定(FSC認証製品含む)
PP圧着ラミネート適性のある平滑紙

Q:金・銀・パール・特色などの印刷は出来ますか?

A:作業工程で金粉などが剥がれる恐れがありますので、基本取り扱っておりません。表面に限り防護ニスを塗布する場合は印刷可能となります。特定の特色(カラーガイド等)は圧着剤の影響で退色など起きる場合がありますので、事前にご相談ください。

Q:保管期間はどれくらいでしょうか?

A:圧着はがきは高温・多湿に弱く、時間経過により圧着強度が劣化しますので長期保存に不向きです。温度変化の少ない環境下で、段ボール・ビニール等で外気と遮断されていれば、ある程度長持ち致します。基本的には水性糊・ニスは3か月以内、PPは1年程度の使い切りを推奨しています。

Q:出来るだけ安く作りたいのですが?

A:はがきの規定寸法内で最適となる方法をご提案します。オリジナリティーのある製品が作りたい等のご要望がございましたら、ご提案いたしますので別途ご相談下さい。

V型推奨寸法(展開)適性斤量(四六判ベース)
糊圧着T148×Y100+100mm ~ 
T148×Y105+105mm
110~135kg
ニス圧着
PP圧着110kg
Z型推奨寸法(展開)適性斤量(四六判ベース)
糊圧着T148×Y100+100+93mm 110kg
ニス圧着 90kg
PP圧着T148×Y95+95+90mm90kg
往復推奨寸法(展開)適正斤量(四六判ベース)
糊圧着T148×Y100+100+98mm 135kg
ニス圧着
PP圧着

Q:はがき以外のサイズも圧着出来ますか?

A:制限はありますが大きなサイズでも作成できます。具体的なサイズはお問い合わせください。写真のような光沢が欲しい、特殊な形状のDMが作りたいなどもご相談下さい。また、感圧糊を利用した個人情報を保護する機能付きDMも作成しています。

(圧着ハガキ・圧着DMの全体感は、圧着ハガキ印刷・圧着DM印刷 デザインから発送まで一括対応を参照)

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